では間狂言の謎を解いてみよう。
わかりやすくするためにそれぞれの登場者の主張を下のように表にまとめてみる。
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獅子鷲鳥 |
三月うさぎ |
烏帽子売り |
邪舞邪舞鳥 |
住んでる所 |
日時計の下 |
忘れ森 |
峰留馬山 |
忘れ森 |
食べる物 |
金鳳花の実 |
金鳳花の実 |
黒葉水松の花 |
仁仙華の果実 |
目のいろ |
金色 |
赤 |
銀色 |
(なし) |
まず、獅子鷲(ぐりふぉん)鳥の主張を検証してみよう。
■もしも「日時計の下に住んでいる」のが正しいとすると、あと二つの主張はウソ、という事になる。だから、三月うさぎの「忘れ森」と「金鳳花の実」も正しくないことになるから「目の色は赤」が正しい事になる。そうすると、烏帽子(えぼし)売りの主張で正しいのは「黒葉水松の花を食べる」だけが正しいことになる。すると邪舞邪舞鳥の主張に正しいものがひとつもなくなってしまうので、「日時計の下に住んでいる」のはウソ。
■では次に「金鳳花の実を食べる」のが正しいことにすると、三月うさぎも同じこたえをしているので、「忘れ森」に住んでいる」のはウソということになる。そうすると、邪舞邪舞鳥の主張に正しいものがひとつもなくなってしまうので、これも正しくない。
■したがって獅子鷲鳥の主張のうち「目の色は金色」が正しい。
そこで次に三月うさぎの主張を検証する。
■「金鳳花の実を食べる」はすでに獅子鷲鳥が同じ主張をしていて、これはウソだと判定されているし、目の色も金色が正しいとわかっているので、「忘れ森に住んでいる」が正しい。すると残るのは「食べるものは何か」。烏帽子売りの主張「黒葉水松の花を食べる」が正解ということになる。
答え:
邪魔悪鬼(じゃばーをっく)は忘れ森に住み、
黒葉水松(くろばいちい)の花を食べ、
目は金色をしている
どう、答えはあたっていたかい?
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